2015年6月24日水曜日

パフェ・ディモンシュ


内容の素晴らしさに感服した山本加奈子さん著「コーヒー語辞典」の項目に挙げられ、木村衣有子さん著「コーヒーゼリーの時間」で深掘りされた鎌倉「カフェ・ヴィヴモン・ディモンシュ」の「パフェ・ディモンシュ」。ホイップクリームが載るモカアイスクリームとコーヒーグラニテが並び、さらにスポンジ、コーヒーゼリーが積層されるパフェ。たまらず味わいに行きました。小粋な文字が描かれた小旗、チューリップ型ガラス容器、白い受け皿、水とコップ、フラワーアーティストchajinさんの一輪挿し。パフェをとりまく景色が心地よく、洒落魂に心酔。ここでパフェを口にするのははじめて。存在は知っていたはずですが、オーダーの機会を逸し、こっそり憧れの存在であり続けたのでした。グラニテの涼しげなシャリシャリ感、スポンジのまったりとしたやわらかさ、そして、おしまいに現れるゼリーのぷるるんとした口あたり。異なる食感のハーモニーにうっとり。コーヒーゼリーのもとは、札幌「斎藤珈琲」の豆だそう。ビターな風味で、豆の芳醇な香りをしっかりと感じ取れます。パフェは締めくくりのパートがしあわせな余韻につながる。そんな私感をもつワタクシのハートをわしづかみされます。休日、わざわざこの一品のために足を運ぶ価値ありと、自分には思えるおいしさでした。

LEICA M-E SUMMILUX50mm

追伸:参考文献「コーヒーゼリーの時間」。またまた圧巻な木村さん本。文も写真も大好き。喫茶店のコーヒーゼリーめぐりをしたくなります。