2015年6月28日日曜日

トロピカル・ロード

  
葉山から三浦半島西岸を南下するマイ・ジョギング・コース。ほとんど人とすれ違うことのない歩道は海の景色だけでなく、道端の植物も見どころ。亜熱帯、熱帯の雰囲気を漂わせる濃緑の植物がこんもりとせり出し、南に向かう気分を盛り上げます。


葉山御用邸を通過して、4kmほどひたすら直進。相模湾に面した憧れの民家、著名芸能人の別荘、サイクリストを横目に進みます。長者ヶ崎を越えると、陽がいっそうと強く感じ、植生が明らかに変化。生命力を感じるといいますか、壁や家を覆い尽くすばかりに成長、群茂するさまが圧巻。


その生命の勢いを抑えることなく、おおらかに受け止める「グリーンハウス」が目立つのが、このルートを走り続ける大きな理由のひとつ。


久留和海岸を過ぎたら、山側に入り、湘南国際村へと駆け上がる。その急坂には、山主がかつて植え、巨大化したソテツ群に加えて、ヤシ系の木が連なり、眺めていると、南洋の島へバーチャルトリップできます。


花の色彩、造形も南国的。サガリバナみたいな、この植物は何だろう? 三浦半島の植生について調べると、ランをさらに楽しめそうです。こういったローカルな植物の検索は、一般的な図鑑でなく、横須賀市自然・人文博物館が刊行するものがより役立ちます。地面に近いところに自生する野生植物は「三浦半島の野生植物」でほとんど調べられますが、これは樹木の花。「三浦半島の樹木」がよさそう。この冊子は持っていないので、買いに行かなくちゃ。こちらの学芸員、研究者は地道に、マニアックに三浦半島の自然、山、海、川を調査されていて、冊子の完成度はとても高い。しかも、とても安いのが素晴らしい!

SIGMA DP3 MERRILL

追伸:vino_four_thirdsさんから上の植物はネムノキと教えていただきました。ありがとうございます!