2015年8月30日日曜日

台風の送りもの



太平洋を北上する大きな台風。葉山のビーチには大きなうねりが押し寄せる。その大波に乗って、毎年、この時期にいくつかのヤシの実がビーチへと漂着します。海辺に転がるものたちのほとんどは、海岸近くの浅い海底から波に運ばれたものですが、まれに遠い南国からはるばる海を旅してきたものも。ヤシの実はその代表格。フィリピンあたりの島から黒潮と台風の働きで北のどこかへと浮遊。そのはるかな旅路を想うロマンティストな男に、たまたま流れ着いたビーチで拾い上げられ、持ち帰られることになるのです。しかし、漂着したてのヤシの実は大きさと雰囲気が生首っぽくて気色悪い。手にもちながら県道を歩いていると、すれ違うドライバーの視線を強く感じるのは、自意識過剰でしょうか?

LEICA M-E 、MACRO-ELMAR90mm