8分咲きだけど、日没まで快晴を見こめた先日、今季最後のチャンスと直観が走り、お仕事で都内の桜名所をめぐる。皇居・千鳥ヶ淵から撮影開始。人混みに揉まれて、堀沿いを歩き、九段下の打ち合わせ場所へ。その牛歩のおかげで、希少なシーンに遭遇。写真の神様が褒美を差し出してくれたよう。
首都高の西神田出口あたり、日本橋川を渡っていたら、シーカヤッカー船団が目に入る。いいなぁ、この川を自分の艇でも漕いでみたいと羨望し、ぼんやり眺めていたら、その先、水道橋で神田川と交差する手前の飯田橋界隈に桜並木があることを、ふと思い出して、船団を追いかけて首都高の下を激走。
ふぅ、間に合った! 首都高がつくる陰影と、ゆらめく水面に映る建物、そこを悠然と進む小舟。心躍らせ、夢中にシャッターをきる。東京の奇異な景観をとりこんで、映画を撮るとしたら、この川はロケーション候補のひとつになるでしょう。
東京の運河は同じく水都である大阪とちがって、個人所有のボートやシーカヤックでの航行に事前申請が必要なく、今のところ規制もない。個の自由が縛られ、管理下に置かれている印象が強い東京だけど、運河の利用に関しては水の流れと同じく、のびのびとしている。法治都市の抜け穴的な、ある意味、日本的な状況ともいえるかもしれません。
打ち合わせを終え、東京駅まで歩いて、都バスで浅草、さらに門前仲町へ移動。最後は、ロケハンを済ませていた、大横川の遊歩道を歩く。ソメイヨシノが600本植えられているという小道。存在をよく知られていないため、平日は歩いている人もまばら。のんびりとした空気感になごみます。
とくに隅田川と合流する越中島界隈の水域は、ふだんとても静かですが、桜開花の時季はさすがに個人所有のクルーザーが続々と出現。羨ましいボートライフだけど、ぼくは人力の小舟で充分。この運河もいつの日か漕ぎにいきたい。
と夢想しつつインターネットで探ってみたら、茅場町に運河のカヤックツアーを催行している会社を発見。「TOKYO GREAT KAYKING TOUR」。大好きな水域、亀島川沿いと思われる、乗艇&降艇地点やツアー風景の写真から察するに、日本人特有の過保護的で、生真面目な運営とは異質の、OWN YOUR RISKかつアウトローっぽい大人の雰囲気。いいねぇ、じつにワクワクするなぁ。花見が落ち着いて河が空いてきたら、参加してみよう。
とくに隅田川と合流する越中島界隈の水域は、ふだんとても静かですが、桜開花の時季はさすがに個人所有のクルーザーが続々と出現。羨ましいボートライフだけど、ぼくは人力の小舟で充分。この運河もいつの日か漕ぎにいきたい。
と夢想しつつインターネットで探ってみたら、茅場町に運河のカヤックツアーを催行している会社を発見。「TOKYO GREAT KAYKING TOUR」。大好きな水域、亀島川沿いと思われる、乗艇&降艇地点やツアー風景の写真から察するに、日本人特有の過保護的で、生真面目な運営とは異質の、OWN YOUR RISKかつアウトローっぽい大人の雰囲気。いいねぇ、じつにワクワクするなぁ。花見が落ち着いて河が空いてきたら、参加してみよう。
LEICA M-E , SUMMILUX50mm ASPH. f / 1.4