2019年3月7日木曜日

aibo



雑誌『ATLANTIS』編集長の加藤直徳さんが制作したという銀座街歩きマップをもらいに、仕事帰りにGinza Sony Park地下「Kiosk」に寄る。加藤さんらしい視点が伝わる二色刷りマップの内容、デザイン、サイズ、紙質はもちろん、配布場所であるミニマルな空間、シナベニア材を用いた本の陳列、それらすべてが自分の眼と心に気持ちいい。



紙に触れ、拡げる楽しさは普遍だと感じ入っていたら、トコトコと足元に近寄ってくるものが視界に入った。犬型ロボット「aibo」である。



前はちっとも関心がなかったのだが、愛犬と別れた喪失感がぬぐえていない今は、愛らしさが心に染み入ってきた。鼻先にカメラがあり、周囲を認知し、言葉も理解できるという。頭や顎を撫でると、うっとりとした表情を浮かべる。可愛さに媚びすぎず、節度のある愛情表現がSonyならではの創作。ここまで進化しているのか!と感嘆し、スタッフに値段を尋ねると「アフターケアも含めて30万円ほどです」。静かにその場を立ち去った。

LEICA M-E , 7ARTISANS 28mm f1.4