神宮前は東京でいちばん創造的な気持ちが湧きおこる所。とくに青山ブックセンター裏あたりは風情あるアトリエが多く、刺激的な視覚体験ができて好き。
同い年のアートディレクターの事務所へ。かつては界隈で夜遅くまで過ごしていた。
その時代を懐かしみ、打ち合わせののち、小1時間ほど歓談。フィルムのこと、手作業の雑誌づくりのこと。互いに出版の黄金期に仕事できた幸福を振り返る。
渋谷タワーレコードに洋書写真集が充実していたころ、たまたま選んだという一冊。日本ではまだ周知されていなかったソール・ライター。STEIDL社の作品は印刷、紙質、写真の選択と余白の多いデザインが佳い。今はプレミアムの値がついているこの本を選べる眼の利き方に唸る。彼とはときどき一緒に、ゆるゆると仕事していけたらいいな。
LEICA M-E , SUMMILUX50mm ASPH. / f1.4