2019年12月16日月曜日

Hand Saw Press



2020年1月の「葉山一色海岸アート展」に展示する画像データを携え、西小山のリソグラフスタジオ「Hand Saw Press」へ。版画のように写真を2色印刷して、会場前のビーチで朝夕に見られる景色を表現したいと考えた。



南大塚でのリソグラフ体験会には無かった特色で刷るのが楽しみで、半日ほど貸し切りを予約して伺った。スタジオを主宰するひとり、建築家でジャークチキン店店主の菅野さんに印刷を委ねる。



空間の什器は菅野さんのハンドメイド。シンプルに創意工夫を凝らした棚も気になって仕方ない。自分の好きを生業として取り組みながら生き抜くタフな力強さ、知力、創造力に魅せられる。



ヨーロッパや韓国、台湾のアーティストがここを目指して来て、リソグラフによる作品制作を楽しんでいる。ぼくは写真でその世界に染まっていきたいと、こうして愚直に試み始めている。6パターンの印刷でこの印刷手法の特色を活かせたなと感じたのが2パターンほどあって感激。しかし、明らかな失敗も多い。それも今後につながる学び。トライ&エラーを実践していこう。


写真家の方が藁半紙で実験した作品。用紙サイズと質感、縦位置のパターン、題材に惹かれた。




とくに眼と心が奪われたのは、オランダのリトルプレス「print the future」の作品。黒一色で写真をリソグラフ印刷し、簡潔な文字をレイアウトしている。最高にクールで格好良くて痺れた。菅野さんによれば、相当に紙を重視していたという。日本が好きで、よく日本のアートイベントに来ているようなので、いつか会いたい。そして、この作風も参考にしよう。

●備忘録
*画像は明るめに。重ねて濃くなる
*ゴールドは合わせる色を塗り潰してしまう

LEICA M-E , 7artisans ASPH. 28mm / f1.4