2020年2月8日土曜日

Emulsion Transfer



IKEAのフレームに愛猫チロの写真を額装し、飾る。右は講談社の元編集者で、絵本作家むかいながまささんに、イームズのロッキングチェアとともに描いてもらったもの。当時、鎌倉小町の画廊でむかいさんは猫の写真展を催していた。展示写真のひとつにケンカで顔が傷らだらけになったオス猫があり、むかいさんの眼と猫への情愛に惹かれた。彼自身、絵の仕上がりが気に入り、上質な額を探してきてくれた。その思慮にもまた感激した。



これはポラロイドSX-70でスナップした写真をさらにポラロイドカメラで複写し、フィルム乳剤表面の膜を剥がして、水彩画用紙アルシュに貼りとめたもの。15年ほど前、マンハッタンを中心にひそかに流行っていた「エマルジョン・トランスファー」という表現。


 ポラロイドやハッセルブラッドなどの専門店川崎「sweetroad」(閉店)のyoutubeより

当時、虎ノ門の日本ポラロイドで社員の濱田さんがワークショップを開いていて、ぼくは夢中に参加。室内温度や湿度、膜をつまんだ指先の震え加減などで同じ仕上がりにはならない、揺らぎある曖昧さに心酔して雑誌で特集記事を組んだ。専用フィルムが存在しない現在は楽しめないのかなと思っていたら、現行フィルムでも遊べるよう。手法を伝える諦めの悪い人たちのレポートを以下、並べます。また、やってみようかな。

トガマサさんのnote
lomography MAGAZINE
lomography MAGAZINE日本版

SIGMA DP3 MERRILL75mm / f2.8