2020年10月5日月曜日

期限切れのネガフィルム



仕事のリサーチを兼ねた群馬県法師温泉への旅。スナップ用に15年以上前に使用期限切れになっていたネガフィルムKODAK400をライカのフィルムカメラに装填し、携行。ローカルバスの待合室で出会った緑色のレインケープが清らかな禅僧を手始めに、印象的な景色を直観に従い撮影。




乳剤の変質か、色の滲みや粒子の破綻が見られるけれど、最新の高性能レンズだから合焦部はシャープ。細かな粒子には雨水や湯気のしっとりとした湿気が写っていると、酔狂者は劣化も味として受けとめちゃう。




露出計でいちいち光の明暗を確認しながら27枚限定でレンズを向ける。フルマニュアル、フィルム撮影が被写体をしっかり捉える意識を引き出す。おのずとファインダー内の絵が心の奥底まで刻まれる。この心地良い緊張感が魅力。



その場に漂う気配も留められるフィルム撮影は旅の非日常性を記録するのに向いている。

LEICA M5 , SUMMILUX50mm ASPH. / f1.4
KODAK 400HD