2021年は元旦に佃島の実家で過ごさない初めての年になった。陽があふれ、海からの温かな南西風が吹く葉山一色の自宅で正月をのんびり、ゆったりと満喫している。
お節料理は化調、保存料不使用のpal systemのセット商品。心身に沁みるなかなかの美味しさ。
化学的な添加物てんこ盛りな厚焼き卵と違ってpalのはヘルシー。
昨年末から創作和菓子の撮影で使用していた台を土間に据えっ放しなので、箸を伸ばす前にダイニングテーブルから器ごと持って行っては朝夕の澄んだ自然光のみで接写スナップを愉しむ。
こんなに毎日、物撮りを重ねるのも初めてだが、昨年からの一連の流れに乗っていけば佳いはず。
華ある元旦には神さまに備える沖縄の酒器、渡名喜瓶に澤乃井の樽酒を満たす。沖縄本島読谷村、北窯の松田共司さんが登り窯で焼いたもの。強い炎で焼け溶けた青釉は珊瑚礁の内海みたいな景色。樽酒は近所の大門商店が正月に扱う定番商品で、まろやかな辛口がとても好み。
三浦市金田の讃々舎で入手した、金城次郎さん作と思われる猪口で酒を受けて心眼もろとも酔う。じつのところ真贋なんてどうでもよい。確かな技術に基づく骨格と、琉球的おおらかさの絶妙な同居、そこに次郎さんの気配を察する。
2日めは静かにおごそかに。無地の器を選んだ。蝋燭徳利は丹波、清水俊彦窯。
猪口がわりに使うのは、瀬戸本業一里塚窯の角湯呑、小サイズ。かたちは、もやい工藝の前オーナー、久野恵一さんのディレクションにより、陶工の水野雅之さんが制作したもの。白い線も恵一さんの指示だったかな? なんて掌のおさまりや貫入景色を愛でながらくつろぐ正月。最高の幕開けである。
LUMIX GF1 , MACRO ELMAR 90mm / f4
LEITZ OUFRO+SUMMILUX 50mm ASPH. / f1.4