橙色は縁起の佳い色と、この色の別注品を依頼、販売する理由をビームスジャパンのバイヤーSさんが教えてくれた。葉山一色は天皇ゆかりの夏蜜柑があちこちに植えられているから、風水的にはそれだけでも福多き地域なのかもしれない。
ぼくが橙色の服に惹かれ、好んで選び纏うようになったのは90年代のパタゴニアウェアに魅せられたから。当時、愛用していたシーカヤッキング用アノラック『スカノラック』はパタ流の橙色「マンゴー」。ぼろぼろになるまで着たおして手元にないが、あの時代のときめきを懐かしみ、97年製『パフボール・プルオーバーベスト』のマンゴー色をヤフオクで入手。北米の生地工場特有の色合い、発色が特徴だが、元パタスタッフMさんいわくアジア工場生産品より生地が柔らかいそう。24年前のアウトドアウェアなのにコンディション極上の古着を個人売買できるのは日本だけではないだろうか。大切に輝きをキープされてきた一着を受け継ぎ、時々はパタのリペア部門に修繕してもらいつつ最低20〜30年は着続けていこう。
LEICA M-E, SUMMILUX 50mm ASPH. / f1.4