2016年1月21日木曜日

iPhone6 Panorama



日没後の犬との散歩。明るいレンズが留守のあいだは、本格的カメラを携える気分にならず、ポケットに忍ばせたiPhone6がもっぱらスナップの手段となります。レンズとCCDセンサーのサイズはごく小さなものだけど、パノラマモードでの撮影はときにあなどれない表現を見せてくれることがあります。海が大しけとなった先日も、なにげなく残光にレンズを向けたら、劇的な光の色、風景の広がりをさらりととらえる性能に舌を巻きました。絞り開放(f2.2)、ISO感度1000、シャッタースピード1/125秒。肉眼では真っ暗な空間でこれだけのスナップが撮れるのなら十分過ぎます。合成の不自然さ、違和感をここまで自然なものに見せる技術と開発チームの成熟した知性。巨人はいなくなったけれど、性能面の数字ばかり謳う他社とは次元の違う、深いものづくり。アップルの革新ぶりは変わらない。さらに今後、iPhoneのカメラ性能は改良されていくでしょうから、写真はいっそうときれいに、手軽に愉しめるよう進化していくはず。そのアップデートが続く限り、最新モデルが登場するたびに、ひとつのものを長く使うという基本姿勢を捨て、すみやかに機種変更したくなってしまうのです。

iPhone6  Panorama mode