ある日の夕暮れ。近所のビーチに出ると、印象的なかたちの雲が目に飛びこんできました。モクモクと立ちあがる不穏な雰囲気。湿度を重く含んだ密度の高い質感。その下方には伊豆大島が浮かんでいます。シーカヤックにのめりこんでいたとき、天気の急変に敏感になるには伊豆大島の現況を調べるといいと、漁師さんなど海のプロに教わりました。
葉山から南方、三浦半島西沿岸部の気候は、県内の予報ではなく、大島の現況が当てになるというのです。大島に強風が吹いたり大雨が降れば、まもなく相模湾の海も西海岸の天気も同様に荒れる。以来、天気の推移はこの島を基軸に予想するように。この日は、早めに散歩をきりあげたのは言うまでもありません。
LEICA M-E , MACRO-ELMAR90mm