2015年5月20日水曜日

上を向いて走ろう


都会では空を見つめる心のゆとりがないのに、週末、近所のトレイルでは、伸びやかな気持ちで上を向いて土の道を進みます。


木々が茂り、鳥の声に包まれる森を抜け、視界がいっきに開ける場所に出たら、繊細な美しさに息をのむ、レースのような雲が青空にかかっていました。


白い絵の具を薄く溶いて筆でさらさらっと描いたような質感。海からの風、水蒸気を受け、みるみるうちにかたちを変え、はかなく消えていく。ずっと眺めていたいから、躊躇せずに足を止める。ぼくのスロージョギングは休憩ばかり。まわりや上にキョロキョロと目を配らせながら走るのが基本です。

SIGMA DP3 MERRILL

追伸:世界には雲の愛好家がいるようです。The Cloud Appreciation Societyは113カ国、約3万8,000人が加入する英国の協会。自分を除いて、雲好きな人に悪い人はいない気がします。