2018年7月17日火曜日

isehara



神域の大山から下りて、親戚家族と伊勢原のおいしいものを食べて回る。



柏木牧場のメンチカツとハムカツのサンドイッチで空腹を充たす。


旨くて安い。こんな牧場が葉山にもあればよいのに。



デザートは隣の石田牧場が営む「MEGURI」へ。地域の若手農家が納める野菜や果物を主に用いたジェラートが素晴らしい。完熟マンゴー、トマト&バジルの清らかな甘さ、独創と新鮮。本場イタリアでも味わえない類のおいしさではないか。この日は外で若者が目を剥くほど甘いスイカやプラムも販売していた。プラムは糖度の高いものを県外まで自身で買い付けに行ったらしい。アイデアを協働し、緩やかに手を繋げたポジティブな活力に触れて、元気をたくさん受け取る。

LEICA ME


2018年7月16日月曜日

harimaya



酷暑の連休。熱射で蒸される家を出て、極楽な電気モービルLEAFで大山までドライブ。昨年末に発注した木製玩具『乳母車』を「はりまや」で受け取る。車輪が付く可動式玩具でありながら、子供の無邪気で手荒な扱いに耐える丈夫さが特徴。キッチュな色遣いから表情まで、ひとつひとつ異なる緩さも大きな魅力に思える。もうこれは作らないと言っていたのに、店にはいくつも並んでいた(笑)。特別に依頼されたついでにたくさん手がけるあたりに工人魂を感じる。



冬にお会いしたときより元気な様子の播磨さん。最近、これも作ったよという『やじろべえ』がまた佳い。収集家からの依頼で資料を渡され、制作したものだとか。日本のどこかに存在していた玩具を、本人はことさら意識することなく、独自の感覚で復刻している。その軽やかなバランスに惹かれてピンクに塗られたものをいただく。



播磨さんの奥さんには「もう上に(お参り)に行きましたか?」と尋ねられるが、軟弱な僕らは滝で涼を取るだけで下界に戻るつもり。





信仰の心が今も日常に溶けこむ地域に暮らしたら、どんな変化が現われるのだろうか。





崇敬の念が浮かびつつ、饅頭を買って帰る。薄皮の柔らかさ、上品な甘さの餡。目下のところ、個人史上で最高に美味い饅頭。

LEICA ME



2018年7月15日日曜日

french toast



以前、マンハッタンを取材したとき、ロウアーイーストサイドの「SHOPSIN」を訪ね、食事しなかったことを今も後悔している。ケニーショップシンさんが創作する気取らぬ、独自の料理をいろいろ味わいたかった。



ウイットがふんだんに盛りこまれたレシピ本を開くと、ニューヨークでしか味わえない一皿が次々と目に浮かんでくる。写真映えはしないが、どれもがきっと抜群に旨いに違いないと喉が鳴る。たとえば、フレンチトースト。食材の選択から焼き加減までこと細かに哲学が綴られている。伊丹十三の文章に通じる、揺るぎない自信が溢れている。Martin’sポテトブレッドや、Fox's U-Betのバニラシロップなど現地スーパーでは当たり前に売っている食材を指定する執心が可笑しい。身近なものを使うことを大事にしているのだろう。



おいしくなるポイントは最高の食材の選択とは違うところにあるという。茶色の焦げは中央あたりに生じること。フライ返しなど調理器具にも確固とした嗜好がある。ときに笑いを誘いながら、こうでなければならないという断言が痛快だ。思わず休日にポテトブレッド以外のレシピをなぞってつくると、今まで食べたことのないフレンチトーストを味わえた。この一冊をときどきめくりながら、僕はマンハッタン再訪を夢見ている。

SIGMA DP3 MERRILL



2018年7月14日土曜日

muji hut



簡素で平穏無事なかたちに心休ませる。有楽町の無印良品は自分の日常には欠かせない一時を過ごせる場所。空間に浮遊する空気を吸いに、日用品を求めるついでに、ときどき訪ねている。先日は店に入るなり、小屋の佇まいに心奪われた。快適を最小限に追求したサイズ、焼杉の外壁、ベタ基礎が露わになったモルタル床、無塗装の内壁。堅牢にして素っ気ない小屋をテーマに設計してもらった自宅に雰囲気がよく似ている。



室内はふだん生活している土間や居間にそっくりで、すぐさま気持ちが和む(笑)。自宅は物が溢れているが、こんなミニマルなフラットハウスに本当に好きなものだけを選び、囲まれたら、どれだけ心地と景色が変わるだろうかと夢想。依然、平屋の最小限住宅への強い憧れは消えていない。

iPhone X , SIGMA DP3 MERRILL



2018年7月13日金曜日

okei



市ヶ谷で地図制作の職人と歓談。卓越した仕事に逢う。追求の姿勢に感じ入ると、餃子が評判の飯田橋「おけ以」で昼をいただきたくなった。



さほど並ばずに濃緑のカウンター席に着けたし、30分も待たずに餃子と玉子炒飯が運ばれてきた。ほんの数秒の差で得た運。万事、世のなかは好機、不運が紙一重で同居している。

SIGMA DP3 MERRILL

2018年7月12日木曜日

shakerato



シェケラートの爽快な喉越しと味わいに毎朝魅了されている。深煎り豆を挽き、マキネッタでモカコーヒーを抽出。氷を入れたシェーカーに移して振れば出来上がり。



瞬時にコーヒーが冷え、泡の層もふんわり厚く生成される。快楽ともいうべき旨さだ。自身の感覚では、この漆黒の液体はコーヒーというより、苦味の強いクラフトビールを想起させる。その深いコクをそのまま堪能したいから砂糖は入れない。シェーカーはアレッシイ社の定番製品。独自の真空構造が生み出す泡は、同じステンレス素材の他社ボトルでは再現できない。マキネッタと同時期、20年ほど前に買ったものだが、普遍的なデザインの質が今なお深い満足を与えてくれる。

SIGMA DP3 MERRILL

2018年7月11日水曜日

odayasu



熱帯の東京。海迫る築地は台北並みに蒸し、暑い。暑いからこそ、昼は汗を存分にかいて市場内「小田保」のカツカレー1250円をいただく。



インスタ映えはしないが、男は黙って揚げたてカツを貪り食うのだ。繁体字メニュー横に留まる松井秀喜のサインが黄金に輝いている。色紙の下でくつろぐ台湾の家族。この味と景色が真夏の心に沁みていく。

SIGMA DP3 MERRILL