2019年2月23日土曜日

LION



日本橋三越の顔である、本館1階のライオンがミモザカラーをまとい中と知り、朝に寄り道。ふだんより2駅足を伸ばして新日本橋駅で下車。銀座線ホームにつながる地下通路を移動し、5番出口のエレベーターに乗れば、中央通りに面した「ライオン口」脇に出られる。地上に上がって、すぐにお目当てのライオンに向き合う直結感が非日常的でわけもなく高揚した。



戸惑い気味な百獣のキングを見つめていたら眼が合い、じつは愛らしい顔をしていたことを知る。こんな気づきが朝からあった日は得をした心地になれて、一日じゅう愉快に過ごせる。この日は日本橋三越近くの「ミカド珈琲日本橋本店」が平日は朝7時から開いているとわかったのも大きな発見。朝の日本橋散歩の気持ちいい流れを確立できたようで嬉しくなった。

LEICA M-E , SUMMILUX50mm ASPH. f1.4





2019年2月22日金曜日

TEA SALON



本日からリ・オープンする表参道のティーサロンで、新たなお茶の楽しみ方を体験した。静岡県牧之原の「カネ十農園」による出店。



農園を率いるのは、カリフォルニアのワイナリーで修行した渡辺知泰さん。カフェインの少ないお茶を開発したり、さまざまなフレーバーを合わせたブレンド茶など新たなお茶づくりに情熱をもって取り組む。「ワインとお茶は似ている」と渡辺さん。探求の先に限りない可能性が広がっているのだろう。お茶の世界にも新たな波が興っているのだ。



これは神奈川の桜葉と桜花を合わせた煎茶。



春の香りとともにお茶を味わう、新感覚の一服体験。



陶然と喉を潤したあといただいたのは、桜をふんだんに用いたスペシャルあんみつ。アイスクリームも餡も春一色のスイーツ。本当はこんなスイーツを食事前には口にしてはいけない身体だが、禁断の蜜の味ゆえに、よけいにおいしく感じられ、桃源をさまよった。毎年の年始に通うギャラリーもある裏通りに佇む一軒。表参道でまた特別な空間に出合えた。

LEICA M-E , 7ARTISANS 28mm f1.4
SIGMA DP3 MERRILL 75mm f2.8

2019年2月21日木曜日

SEA



時間の経過は哀しみを忘れさせてくれるのだろうか。週末はまた、いつもの通り、相模湾沿いの道を走るようになった。途中、ブルーグレイの空と海に淡々とカメラを向けた。



サーファーのように浮かぶ水鳥、波とうねり、風と光の揺らめき、肉眼の視認能力をはるかに超えて、シグマのスーパーカメラ「DP3メリル」は細部をすくいとる。ライカ製レンズの穏やかなトーンに心なごみつつ、ときには精緻に世界を観てみたくなる。人というのはまったく複雑な生きものだ。

SIGMA DP3 MERRILL



2019年2月20日水曜日

MOONLIGHT



今年最大の満月が見たくて、築地の仕事場に向かう前、葉山・真名瀬の渚に寄る。今朝は月入が6時49分とタイミング良く、富士山との並びを期待したが、潤う空気が霞んでかなわなかった。それでも、春の気配が漂う碧い時間に心鎮め、太陽光を反射する月明かりをたっぷり浴びられたのだから、よしとしなくては。またの機会にトライしよう。

LEICA M-E , SUMMILUX50mm ASPH. f1.4




2019年2月19日火曜日

THEATER



家に近く、横須賀市内唯一の映画館「横須賀HUMAXシネマズ」が「ショッパーズプラザ横須賀」の一時閉館にともない3月末でクローズになるという。感傷的になり、観賞前に周辺を歩いてまわると、米軍基地近くの汐入で趣きあるバーを見つけた。



観たのは『ファースト・マン』。監督は『ラ・ラ・ランド』のデイミアンチャゼル。緻密な取材に基づく抑制の効いた展開と心理描写の静けさ、奥行きに心奪われた。狭小な操縦室と広漠とした宇宙。両極端な空間を対比させ、リアルに美しく表現した映像にも引きこまれた。僕にとっては何度観ても飽きない名画だ。

LEICA M-E , 7ARTISANS 28mm f1.4

2019年2月18日月曜日

RECOVERY



白血病と闘い、克服した父。退院の日がいよいよ近づいてきた。発病を知らされたときは呆然となったが、高い確率で治ると医師に言われ希望を持ち、確かにそうなった。池江璃花子さんも完治するのだ。大丈夫。



しかし、長い3カ月だった。身体自体は良くなってきているのに、体力、気力がみるみる落ちていく父。相当にタフな心の持ち主にしても、ベッドで動けない日々に参ってしまう。それも仕方ないことだ。



幸い、築地の仕事場から病室まで歩いて約7分の近さ。ほぼ毎日、昼休みに行き来して声をかけ続けた。



ここは僕が生まれた場所でもあることが、前向きな気持ちの源になっていたと思う。



外国人駐留地だった地域に立つ、このキリスト教の教えを具現化する病院が存在していなければ、僕は生を受けていなかったかもしれない。



何かに護られている気配を感じながら、父に今日も会いに行く。まずはたくさんの献身に感謝。

LEICA M-E , 7artisans 28mm f1.4
MACRO ELMAR 90mm f4


2019年2月17日日曜日

TO&FRO



天王洲アイル「B&C HALL」での展示を取材。お目当ては石川県の合成繊維メーカーが手がけるブランド「TO&FRO」の新製品発表。世界最軽量クラスの素材で作られるパッカブルなトラベルギアが素晴らしい。



驚異的に軽くて小さくなる機能性に加えて、実際に触れると、風合いと感触の良さにも心底魅せられた。これぞメイドイン石川の上質と感心し、とくにしなやかにフィットするヒップバッグはたまらなく欲しくなる。旅のみならず、ふだんのジョギングで役立つこと必至だろう。世界随一の品質を誇る日本製品がシンプル&ミニマルなデザインをもとに、新たな境地を拓きつつあるなぁと、今後が楽しみになった。

LEICA M-E , MACRO ELMAR 90mm