2017年5月30日火曜日

ハワイ食堂の弁当


すっかり日が長くなった入梅前の6月末。水平線に沈もうとしている太陽の斜光、南から吹く海風を浴びながら秋谷「Tipi」の弁当を買いに行く。この時間帯、店周辺の空気感はハワイそのものになる。太平洋を越えて、オアフ島ワイキキ、あるいはハワイ島ヒロあたりの光と風、その質感がほぼ完璧にシンクロする。湘南、三浦半島全域でも特別な風土。


店の前でたまたまスクーターがパンクして、近くのバイク店にピックアップしてもらう。不運に気落ちしたけれど、おいしい生姜焼きを食べていたら、思考をポジティブに切り替えられた。走行中にパンクしていたら大きな事故になっていたかもしれない。むしろ、守護神のような存在に助けられたのではないかと。そう前向きに考えなおす活力、気力を店主タミちゃんのつくる料理はいつも与えてくれる。故・佐藤初女さんのおにぎりに通じる愛情を、彼女の料理には感じる。


帰りは徒歩での帰宅になったけれど、その約2kmは最高の散歩道。長者ガ崎の海景は島から外洋を眺めるような、開放的な快楽に浸れる。清涼感を含んだシーブリーズを全身で受けとめ、ここはまぎれもなくハワイなのだと遥か彼方の島へ意識は飛んでいきます。

※Tipiは現在、弁当販売オンリー。土曜か日曜のみで、販売するときはFacebookにて当日に告知されます。

LEICA M-E , MACRO-ELMAR90mm f4

2017年5月29日月曜日

旅run


葉山の自宅を出て、葉山御用邸前から続く国道を南下。友人と会うために、三浦海岸駅までスロージョギング。往復25km。


はじめは海岸線を進み、林交差点から山側へと進路を変える。


アップダウンが続くけれど、朝の山ルートは日影も多く爽快。三浦大根の聖地、高円坊を過ぎれば、開放感たっぷりの風景が気持ちいい。


街道沿いには、地域特有の風景が点在していて、何度も立ち止まってはスナップ。



植生も明らかに葉山とは異なる。その違いを畑や民家の軒先で見つけるのが楽しい。


非日常感を味わったあと、町に着いてマスターのおいしいコーヒーをいただきます。


三浦海岸駅前の「ぽえむ」。深煎り豆のボリューミーなアイスコーヒー「ジョッキコーヒー」を手に、友人といつものように手仕事良品の談笑。小石原焼、故・太田熊雄さんの薬味入れを見せてもらう。


友人の貝を束ねた首飾りが素敵。佳いものを観て心清めたあとは向かいの、友人の店へ。


三浦ストアが岩手の小田中耕一さんに制作依頼したオリジナル手ぬぐい。


藍一色の染めが潔い。地域野菜がモチーフ。ジャムとともにいただきました。友人と会い、欲しいものを手に入れる。目的を果たして、折り返して葉山に還る。


佐島入口のグレートストップでマンゴーパフェ。糖分補給してさらに北上。湿度が高く、バテてきたら、芦名でちょうど勤め先のパン屋さん帰りの妻とばったり。電気ヴィークルLEAFに乗せてもらい帰宅。またしても奇跡に助けてもらったrunとなりました。マスター、友人Tさん、妻に深謝。

SIGMA DP3 MERRILL 75mm  f/2.8

2017年5月28日日曜日

サータアンダギー再び


沖縄料理家・山本彩香さんのレシピにもとづき、沖縄のドーナッツ、サータアンダギーづくりに再トライ。200円弱の薄力粉が主材料。手軽にたくさん揚げられる南国の保存食。油の温度が高すぎて焦がした失敗を重ねぬよう、適度な温度を保つよう心がける。結果、きれいなキツネ色に揚がったのですが、肝心の砂糖を材料に入れ忘れる大失態を犯す。さらには卵の量と、生地を寝かせる時間が足りなかったのか、生地を手でこねすぎたのか、もっちり感も損なわれる。シンプルなレシピに油断した軽率を嘆く。大量に揚げた偽サータアンダギーを前に、途方にくれながら、スコーンよろしく、クロテッドクリームや三浦ストアで求めたカリフラワーのジャムを付けて、ひとり黙々といただきます。とほほ。

LEICA M-E , MACRO-ELMAR90mm f/4

2017年5月27日土曜日

エルメスの青と緑


エルメスの青と緑に溜息が出る。なんという高貴な美しさ。C(シアン)M(マゼンタ)Y(イエロー)K(ブラック)の4色を掛けあわせて創出される色合い。



あの定番オレンジとともに、この優美なグリーンも色の配合率は秘密なのだろうか。MINGEIの枯淡な美を好みながらも、一方でフランス伝統色の華に惹かれる自分がいます。

と、明日の予定稿として綴っていたら、マイクさん自身と思われるインスタグラム投稿があった。シューズグローブ。メゾンエルメス側面の16個の窓は正方形。インスタグラム写真に向いている。おまけにiPhoneのもれなくピントが合う性能が、完璧にディスプレイの意図を伝えている。iPhoneでもスナップしに行かなくちゃ!

LEICA M-E , SUMMILUX50mm ASPH.  f/1.4


2017年5月26日金曜日

SNAP PAD


手触り、機能、色合い。質が高く、美しく、使い心地がよい文具を創造するポスタルコ。ぼくの仕事に上質な高揚感をもたらしてくれている。なかでも、A5A4、2サイズの紙をはさめるSNAP PADは日常業務の必需品。A5サイズはコピー紙を留めてメモとして、A4サイズは本の構成案を描いたり、写真とテキストを竹尾の用紙「タブロ」にプリントして留め、プレゼン用ツールとして活用。どちらも定型の用紙サイズ。A5はA4の1/2判だからコピー紙をリサイクルする際も半分に折り、手でちぎるだけ。その手軽さがじつに勝手佳い。紙を留めるパーツはオリジナルの真鍮製。留めるときの音や感触もテストを重ねて製品化しているのだという。デザイナー、マイク・エーブルソンさんの情念が注がれている。


渋谷と京橋の直営店では、A4 SNAP PADにはさんで集められるフリーペーパー ’It’s Just Paper Project’ のNo.1とNo.2を配布中。写真右は文筆家・編集者・インタビュアー佐伯誠さんの手描き文章。佐伯さんはポスタルコHPや製品紹介などのコピーを担当しているそう。左は神保町の路上で拾い集めたクリップを並べたもの。ビーチコーマーならぬシティコーマー。よく足を運ぶ町の足元にこんなものが落ちているのかと目からうろこが落ちる。収集者Souichi Hikawaさんの視点に感服し、2枚いただく。真似をしてぼくも拾ってみよう。意識して探すことで、落ちている場所の傾向や状況など発見上のポイントがわかるにちがいない。ちなみにこのヴィンテージ・クリップの実物は渋谷店に展示しているそう。


SNAP PAD愛用者としては感激のプロジェクトだと、京橋店スタッフに熱く称賛の言葉をかけたあと、銀座メゾン・エルメスでのウィンドウ・ディスプレイ「TOOL ROOTS」に話が及ぶ。京橋店には、マイクさんが考える道具の3要素のひとつ、ロープのオブジェが飾られている。


マイクさんはロープの繊維をすべてほどき、再び少しずつ固めてオブジェを制作したという。


そこに探究の心、思考と嗜好をみる想いがして、メゾンエルメスを翌朝、再訪。最初は見逃していた、ディテイルに目をこらしました。


マイクさんはきっとチャールズ・イームズの観察眼に崇敬の気持ちを抱いている。イームズが道具への考察を語るムービーを観ていると、マイクさんに通じる目と心の動きを感じる。だから僕はマイクさんのつくるものに強く惹かれるのかもしれない。

LEICA M-E , SUMMILUX50mm ASPH. f/1.4


2017年5月25日木曜日

エルメス×ポスタルコ


銀座のメゾンエルメスにて、ポスタルコのプロダクトデザイナー、マイク・エーブルソンさんによるウインドウ・ディスプレイ「Tool Roots」が7月11日まで観られる。SNSでも話題になっているから、偶然の通行人のみならず、鑑賞目的で訪れる人もきっと多い。


道具を日々、リサーチするマイクさんの視点、考察が表されている。


道具は3つのベーシックな形、「Stick (棒)」「Rope (縄)」「Bowl (器)」から成り立っているという。正面は身近な道具を配置。


横の小窓には、エルメスのオブジェを置き、その物が3要素により構成されるさまを手描きメモとともに解説している。


内部の左右、側面にもスケッチと文字が描かれ、ひとつひとつ覗きこんで、マイクさんのマニアックで洗練された表現をじっくり堪能することができる。


エルメスを象徴するオレンジに次いで、最近の製品に採用されることの多いターコイズカラーの背景が上品。


メモで使用しているのはポスタルコの定番ノート。ハードカバーの色は統一されていて、その色の選択もマイクさんのセンス。青と緑のニュアンス、色調が美しく味わい深い。


すべてマイクさんに展示が委ねられたという。


いつも素晴らしいクオリティとセンスのよさで魅せられるメゾン・エルメスの窓。今回は自分の知りうる限り、過去最上の見ごたえがある。あと2~3回は観に行かなくちゃ!

LEICA M-E , SUMMILUX50mm ASPH. f/1.4

2017年5月24日水曜日

続々・銀座の麺


いくら麺好きでも、連日の昼食に、こってりした麺が続くと胸焼けします。反動で、身体にやさしい一杯をいただきたくなりました。そこで、住所は銀座だけど、限りなく新橋に近い路地裏の「太常」へ。老舗八百屋さんが営むうどん店。昼は周辺の会社員で満席。


基本のうどんを頼んで、カウンター上に並ぶ新鮮野菜の揚げ物をトッピングで選ぶスタイル。とても惹かれましたが、この日はシンプルにアボガドうどん、700円。趣味のよいジャズがかかる店内奥でひとりご飯。戸を開け放った土間空間は風がよく通り、居心地いい。金曜の夜はジャズライブを催すこともあるらしいから、お酒と野菜中心の肴、締めのうどんというパターンでまた再訪しよう。

LEICA M-E , SUMMILUX50mm ASPH. f/1.4