2018年7月23日月曜日

at night



佃島に泊まる晩は21時近くまで残業して、新富町の路地を抜けて八丁堀までまず歩く。



月の出ない夜はこの都市の嫌なものを漆黒で隠し、情趣のみを浮き立たせてくれる。



風情ある暖簾に誘われるが、目指すは「ロイヤルホスト八丁堀店」。



QUICK PAYで支払えるこのダイニングでの平日ディナーは特別なイベント。その高揚を楽しむ。折しもスペシャルなカレーを供するフェアの開催中。別刷りのメニューから勧められるまま、野菜たっぷりのカレーを選ぶ。



さすが真骨頂と讃えたくなる、安定した旨さ。



満腹なのに、期間限定のメロンパフェもいただき、至福と後悔の混じる心境になる。



亀島川を渡って、ひたすらまっすぐ進むと佃島。



隅田川テラスで川風に当たり、実家に向かう。



羽を休める鳥にGOOD NIGHTかと問いかける。



ねっとりとまとわりつく湿気。白色のライトアップにせめて目だけ涼む。



相生橋とベイサイドの灯り。この境界を越えると東京湾。海水の匂いがたちこめる。



地域住民に管理を任された堤防庭園。コンクリートから蓄えられた熱が放たれ、熱帯の様相。



東京はもはやバンコク並みの南国になったと、覚悟を決めなくてはならない。

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2018年7月22日日曜日

F.D.R.



映画『enemy of america』でジーン・ハックマンが掛けていた無骨な黒い眼鏡に痺れて、同じフレームを探し求めたのは7年くらい前のこと。ニューヨークにかつてあったタートオプティカルという小さな工房が手がけた『F.D.R.』というモデルだ。当時はこのフレームの特定も、入手も難しかったが、「SOLAKZADE」の岡本さんが存在を教えてくれただけでなく、1950年代のデッドストック品を譲ってくれた。



表参道のGOROビルディングにある店では、長く愛用して欲しいと無償でメンテナンスしてくれる。世界最高の情熱と製品。その姿勢、嗜好に感銘を受け、現在、取材を進行中。持てる力を出しきって、最良のレポートをしたいと願っている。

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2018年7月21日土曜日

Readin' Writin'



平日の夜、田原町の「Readin'  Writin'」に行く。2階の畳に寝転がって甲斐みのりさんの「旅に出る理由」を拝聴。トークイヴェント会場の詰め込み感が苦手な自分だが、安楽な余地を設けたこの書店はすこぶる居心地がよい。剥き出しの構造など倉庫の風情を残しつつ、シナベニアを多用したインテリアも好み。



植草甚一や池波正太郎の散歩エッセイに影響を受けたという甲斐さん。古い建築、地域の菓子やパン、センスの佳い雑貨など、自分の大好きなワクワクを探して街をさまよいたくさせる、話し手としても秀でた才覚で魅せる乙女だった。

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2018年7月20日金曜日

BONGEN COFFEE



にわかに盆栽への関心が高まる自分を100年越えの松の精が木挽町の路地裏へと導いてくれた。盆栽好きな人が営む「BONGEN COFFEE」。プレミアムなスペシャルティコーヒーをセレクトして淹れる、新時流の一軒。半年前の開店。気づかなかった。



座れるのは3人だけ。定期的に置き換えるという盆栽を眺め、能舞台や茶室を彷彿する、引き算を極めた最小空間でドリップした珈琲を味わう。この個性、銀座らしくて、とても好みだなぁ。界隈では珍しく、支払いがクイックペイ対応なのもありがたい。これから贔屓にさせてもらおう。

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2018年7月19日木曜日

pine



緑化した自宅屋上は風や鳥に種子が運ばれてきた多様な植物が生えては消えていく。最初に植えたケンタッキーブルーグラスは普遍の地位を築いているが、他の種は栄枯盛衰が目まぐるしい。その変化を楽しみ、放置してきたが、厄介な者が進出してきた。松である。しっかり根を下ろしたら、屋上の防水層を突き破りかねない。



身勝手を許しておくれ、と語りかけ、小さな鉢に植え替えた。ワイルドな盆栽に見立てて、しばらく様子を静観してみよう。

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2018年7月18日水曜日

taiwan tea



台南「林百貨」で求めた凍頂烏龍茶の封を開ける。台湾最古の茶葉店「振發茶行」の製品。



幽玄な香りが立ち上がる。三谷龍二さんの茶匙ですくい、まずは嗅覚で愉しむ。



お茶受けは「良辨」の大山まん志゛う。品格ある甘さがこの茶の滋味を引き立ててくれる。



2煎目から華を増していき、桃源の世界に導かれていく。きちんと道をなぞれば、さらに境地の奥へと進めるのだろうが、白い磁器に注ぐこと以外は、自己流で気軽に味わい尽くす。3煎目はアイスティにした。脇にそれる道の先にも楽園が待ち構えていた。

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2018年7月17日火曜日

isehara



神域の大山から下りて、親戚家族と伊勢原のおいしいものを食べて回る。



柏木牧場のメンチカツとハムカツのサンドイッチで空腹を充たす。


旨くて安い。こんな牧場が葉山にもあればよいのに。



デザートは隣の石田牧場が営む「MEGURI」へ。地域の若手農家が納める野菜や果物を主に用いたジェラートが素晴らしい。完熟マンゴー、トマト&バジルの清らかな甘さ、独創と新鮮。本場イタリアでも味わえない類のおいしさではないか。この日は外で若者が目を剥くほど甘いスイカやプラムも販売していた。プラムは糖度の高いものを県外まで自身で買い付けに行ったらしい。アイデアを協働し、緩やかに手を繋げたポジティブな活力に触れて、元気をたくさん受け取る。

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