2015年7月23日木曜日

葉山の花火


強風で開催が危ぶまれた今夏の葉山花火大会。打ち上げ場所を沖合の名島から海岸に変更。三日月と金星が輝く薄明時からイベントはスタート。深い青の空と海が幻想的。宇宙空間みたいな色合いと、やがて富士山頂に落ちていく金星の動きに魅了されていました。


ときどき高く上がる花火。あたりの人が控えめに興奮の声をもらします。


海上花火も。これは一色海岸の鑑賞者への贈り物。


終始、嬌声をあげることもなく、静かに見つめる人たち。強風への対応策のため、一色海岸からのアングルでは華ひらく火の仕事のほとんどが山影に隠れてしまいます。それでもビーチに集まった人は不満をもらすことなく、おだやかに眺めている。子どもたちは、花火をよそに、友だちと砂浜を走りまわり、はしゃいでいる。その平穏な空気感が心地よく、潮風を受けながら、気持ち休まる約1時間を、波打ち際で過ごしました。この静かな海辺の町に暮らせてよかった。そう思える特別な夜でした。

LEICA M-E+ELMARIT28mm(4th)

追伸:金星が富士山頂に落ちる奇跡に気づいた人はビーチにどれだけいたのだろう? ぼくは予期しない現象に茫然。 「ゴールデン富士」(仮称)を撮りのがしてしまいました。いろいろな意味で、夢のような夏の夜でした。