2016年2月28日日曜日

一色ビーチのヴィヴィアン


いつでもどこでも何度でも観たい。そんな映画作品は、iPhoneに映像データを保存できるiTunesで購入します。最近は、「ヴィヴィアン・マイヤーを探して」をダウンロード。ニューヨーク生まれ、フランスにルーツをもつ彼女。乳母の仕事につきながら、街のストリートスナップに夢中となっていた謎多きアマチュア・フォトグラファー。常に首から下げていたカメラは、正方形写真を被写体にプレッシャーを与えることなく撮れるローライフレックス。かつてぼくもこのカメラでスナップを愉しんでいたこともあります。静かなシャッター音、おじぎするような撮影ポジション、レンズの穏やかな描写。それらの特徴はハッセルブラッドを構える際に醸し出される「本気モード」とは異なる雰囲気があり、柔和な風情をフィルムに残すことができます。先週末、近所のビーチに犬の散歩で出たら、ローライ特有の姿勢でスナップしている男女が眼に入ってきました。


夫婦と思われる二人の距離、立ち姿がとても好ましい。ローライを手にする人は絵になるのです。服装から想像するに、都会地からのビジターでしょう。邪魔してはいけないと離れたところから傍観していたのですが、今思うと写真好きの知り合いだったのかもしれない。服装やカメラも含めて、洒落たフォトグラファーが街に、海辺にもっともっと増えたらいいですね。

LEICA M-E ,  SUMMILUX50mm ASPH.