2017年9月25日月曜日

重さの長所


デジタルライカM-Eが入院中の今は、半世紀前の一眼レフカメラ・ライカFLEX SLが日常の記録と業務に使うメイン機。真鍮のボディ&レンズのライカM-Eも重いけれど、鉄の塊・ライカFLEX SLも超ヘビーウエイト級。ボディ同様に時代錯誤的に重いズミクロンR35mmとの組み合わせではその重量が重心の安定感をもたらすのか手ブレがしにくい、という発見をつい先日できた。横須賀から葉山に戻る車中で、信号待ちのあいだ窓を開けて、夕暮れの町にカメラを向けると、撮影に適切なシャッタースピードは1/4秒。絞り開放(f2 )、フィルムの感度ISO160。まぁ、ブレブレ写真になるだろうなと諦めつつ手持ちでシャッターを切った。後日現像の上がりを見てびっくり。雨降る町のしっとりとした湿度と寂寥感ある青い光がかろうじてスナップできているではないか。そうか、この重量級ペアでは日没までそれなりに町の光と空気をとらえられるのかと嬉しくなる。超高感度設定が可能な最新デジタル一眼をお持ちの方にはバカにされそうだけど、低感度のフィルム写真の味わいもまだまだ愉しみたいから、夕暮れ以降のスナップもひるむことなく試していこう。

フィルム写真の楽しみ方は今秋に革新がもたらされるはず。いずれレポートしたい

LEICAFLEX SL , SUMMICRON-R 35mm f/2
KODAK PORTRA160