2017年10月14日土曜日

柴又散歩


柴又を歩いて強く心に残ったのは帝釈天(題経寺)の家紋「雷紋」と長い白壁。ラーメンの碗で有名なこのデザイン。うずまき文様好きな自分にはたまらない造形である。


境内の広さとモダンな建築の併設も意外に感じた。笠智衆さんの御前様や佐藤蛾次郎さんの源ちゃんが門前を掃除する狭いアングルのシーンから想像できない、のびやかな空間。


周辺の住宅は、新しめの造りばかりで惹かれはしなかったものの、帝釈天を核にしたのどかな町並みをぐるぐる歩いて平穏な空気感と景観を記憶に留める。


惹かれたのはスーパーカブのある景色。なんだか妙に佇まいが絵になるのだ。日常の足として柴又の住民の暮らしを支える働き者。来年に発売予定のEVカブが欲しいなぁと、ひそかな願望を抱いているだけに、なにげないものに美を見出してしまう。

LEICA M-E , ELMARIT28mm 4th EDITION f/2.8