2018年3月18日日曜日

モンクレのイースター菓子


土曜日の朝、東麻布「モーニングトン・クレセント」へ。開店前に1時間並んで、ステイシー・ウォードさんが焼いたばかりの、イースターにちなんだお菓子を買い、食べる。フルーツがマジパンに混じる『シムネルケーキ』、レーズンが入った『ホットクロスバンズ』どちらも行列嫌いの自分が並んでよかったと思えるおいしさだった。ケーキはしっかり甘く、食感はしっとり。甘さだけでなく、多様な風味が複雑に調和している。ぎっしりと生地の詰まったバンズも、このケーキも食べたあと、自分のおいしさの基準である「多幸感」の余韻にしばらく充たされた。本人はことさら謳わないが、家族のためにつくるホームベイキング菓子の伝統レシピ、彼女の思慮深いアレンジ、そして食材の適切な選択が素朴さのなかにも、独自の洗練を感じさせるのだろう。取材の一環でもあったから、購入後、近くの狸穴公園でお気に入りの器に載せて撮影し、紅茶とともに焼きたてをいただいた。晴れた休日の朝、外でモンクレのケーキを味わうティータイム。春以降は、東京の気持ちいい過ごしかたの、魅力的な選択肢のひとつになると思う。

次回の販売日「オープン・ベーカリー」は3月31日 11時〜。また行こうかな。

SIGMA DP3 MERRILL