2018年4月4日水曜日

スコーンの練習


東麻布で英国伝統菓子の教室と販売をおこなうステーシー・ウォードさんを取材し、ポジティブな元気に触れ、僕もスコーンをつくってみる気になった。スコーンは焼きたてがおいしいと言われて、ならば試作するしかないと食いしん坊欲にも背中を押されたのだ。お勧めの参考本は?と尋ねると、ステーシーさんの友人で英国在住のフードライター山口ももさんの著書を勧められた。英国人流のレシピを彼女は踏襲しているという。


お菓子づくりはレシピの食材分量を厳密に守るのが鉄則と、頭ではわかっていても、素人のくせに適当にやったら、ヨーグルトの量が多すぎて初トライは大失敗。リベンジで分量を守った二度目は生地の厚さが足りず、しっとりクッキーみたいな別の菓子になってしまった。それでも、食感と味は自己満足できるものだったので、三度目をリトライ。かたちはいまひとつだけど、中のしっとり加減と味わいはさらによくなった。無農薬レモンをひとつ絞って酸味を加え、アレンジもしちゃったりして。


スコーンは午前・午後のティータイムに合わせて家庭でお母さんが台所で焼く、気軽な菓子だけに、材料はバターやヨーグルト、上白糖、薄力粉、ベイキングパウダーなど身近なスーパーで買えるもの。一度、それらをまとめて買えば、何度もスコーンをつくれる。オーブンレンジで焼き上げる時間も20分ほど。簡単なはずなのに、バターと薄力粉、ベイキングパウダーを手で混ぜる「ラビング」と、生地を伸ばして厚く重ねる最後の工程で戸惑い、自己流で強引にフィニッシュへと進むが、基本を逸脱している気がする。それでも、だんだんとスコーンの理想形に近づいていくのが実感できるのが、さらなるモチベーションにつながる。あとはステイシーさんの教室で基本を習って、完璧を目指してみたい。

LEICA M-E , ELMARIT28mm 4th generation
SIGMA DP3 MERRILL 75mm