2018年7月8日日曜日

butter tea cup



ずっとこんな佇まいのカップでバター茶を呑みたいと夢見てきた。旅する骨董商Kihachiさんがチベット、ラサで見つけてきてくれた。木のコブを削った茶椀。ポバと呼ばれるものらしい。



バター茶を仕事場に携え、夢をかなえた。注ぐと、染み込んでいたヤクの香りが溶け出てきた。野趣にたじろぐ。だが、夢はかたちにすることに意義があるのだ。現に、椀を手にしてから新たな佳き縁に導かれた。



飴から漆黒へと深化した景色を眺め、触れ、ラサの地に立つ日を望む。
ずっと大切にします。深謝。

SIGMA DP3 MERRILL