虎ノ門ヒルズの周辺、西新橋地域とアートの繋がりを探る「まちと美術館のプログラム」に参加。主催は森美術館。
昨日のワークショップは、写真家ホンマタカシさんが講師。虎ノ門ヒルズ フォーラム会議室の窓を覆って完全に遮光して、部屋ぜんたいを、ピンホールカメラと同じ原理の「カメラオブスキュラ(暗がりの部屋)」化した。
黒幕に小さく開けられた穴から室内にほのかな光が入りこみ、壁や天井に外の光景がうっすらと写りこむ。
曇天で、内装に白い部分が少なく、実験にはベストではなかったが、ホワイトボードには建物の輪郭が浮かび上がった。目が慣れてくると、歩く人や走る車も見えてきた。
穴をなるべく小さくすると、画像はレンズの羽を絞るのと同様、鮮明になっていく。また、2つ穴を開けると像が二重に写り、穴にホワイトボードを近づけほど像は広角に捉えられる。闇のなか、そう無邪気な様子で説明しているホンマさんに、ふと親密さを覚えた。なるほど、カメラと仕組みは同じなんだと頷きつつ、「建築物がどう都市を眺めているか。建築物を通してランドスケープを撮りたい」という話が幻想的に、心に届く。
続く>>
「暗くできる部屋を見つけて、その部屋から見える風景だけを撮る」というコンセプトのもと、東京やニューヨークをめぐり、ホテルなど撮影場所をハンティング。部屋をカメラオブスキュラ化して30~60分間(クライスラー・ビルディングの夜景は8 時間露光)露光し、8×10のフィルムシートを並べて、風景を写し取ったホンマさんの作品は「The Narcissistic City」(MACK)にまとめられている。
●日食のときの木洩れ日は、地面に日食のかたちが浮かぶという。次の機会は撮らなくては、と備忘録。
●カメラオブスキュラを愉しむ茶室をつくりたいという、ホンマさんの構想も興味津々。森美術館が実現してくれるとよいのに。
「暗くできる部屋を見つけて、その部屋から見える風景だけを撮る」というコンセプトのもと、東京やニューヨークをめぐり、ホテルなど撮影場所をハンティング。部屋をカメラオブスキュラ化して30~60分間(クライスラー・ビルディングの夜景は8 時間露光)露光し、8×10のフィルムシートを並べて、風景を写し取ったホンマさんの作品は「The Narcissistic City」(MACK)にまとめられている。
●日食のときの木洩れ日は、地面に日食のかたちが浮かぶという。次の機会は撮らなくては、と備忘録。
●カメラオブスキュラを愉しむ茶室をつくりたいという、ホンマさんの構想も興味津々。森美術館が実現してくれるとよいのに。
LEICA ME