インスタグラムの投稿に直観が走り、本を買う。名著とは、いつも偶然に巡り合う。そのサインを逃さないようにしたい。尊敬する出版社エクスナレッジの社長・澤井聖一 さんが企画、編集した『オオカミと野生のイヌ』。オオカミへの情愛が湧き起きる写真、近藤雄生さんの文章。感嘆しつつ、読み進めた。美しい写真集でもあり、貴重な資料にもなり、読み物としても楽しめる、絶妙な構成バランス。書籍はこうでなくては、というお手本。2000年代はじめに愛読していた建築雑誌「X-Knowledge」の斬新な編集力を彷彿させる。
既知ではあったが、オオカミのDNAを最も濃く継ぐのが柴犬という事実を再確認。さらにこの本から我が家の柴犬がオオカミにより近い個体であることが判明し、思慕を深めた。
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