KIJIUMA
大船の熊本米焼酎バルの窓に飾られていた熊本の郷土玩具、きじ馬に惹かれて購入。イラストレーター佐々木一澄さんに情報を得つつ、住岡郷土玩具製作所の「4号」サイズを選んだ。バルにあったのは宮原工芸製だと思うけれど、似ているようで両工房では筆の揺らぎに差異があるよう眼に映った。佐々木さんに入手したことを報告すると、民藝好きなら、大分のキジ馬の方がグッとくるはずという。山間部の北山田周辺の集落で今もつくられている原始的な木製玩具。インターネットで画像に惹かれて、こちらも現地自治体のサイトから、大野原きじ車保存会が手がけたものを取り寄せた。実物を観ると、ナタ一丁で仕上げられた野趣に満ちたかたちには素朴で健やかな美が宿り、日田の皿山(小鹿田)を訪ねた英国の陶工バーナード・リーチが称賛したのも、なるほどと深くうなづけた。
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