2018年12月19日水曜日

WHITE ONTA



鎌倉「もやい工藝」の久野民樹さんを介して制作を依頼していた五升壺が出来上がった。つくり手は小鹿田焼の坂本浩二さん。日本随一の、大物づくりの名手である。




この肩の張った立派なかたちは高い技術がなせる仕事。伝統的な文様はあえて入れず、無地の白で焼いてもらった。小鹿田の土特有の灰色がかった白の景色が佳い。この白を純粋に眺めたかった。柳宗悦も最後は白の無地に強く惹かれたという。



実際に物を受け取ると、ラッキョウや漬け物の保存容器として使うのがもったいなく思えてきた。居間の中心に据え置き、日々活力をいただくことにしよう。この逸品、浩二さんはもう一つつくってもやい工藝に納めている。貴重な機会だと思うので、欲しい人は店に問い合わせてください。

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