2019年3月30日土曜日

ferment books


4月14日まで会期延長となった#006 TOKYO ART BOOK FAIR: Ginza Edition』。初日にあっさり後にした後悔からたびたび足を運んでいる。先日、タイトルに惹かれて手に取ったのは「発酵」という名の出版社ferment booksの本。食の本質にずばり迫る2冊に、開いてすぐに眼と心を奪われた。とくに新宿のビア&カフェ「ベルク」で副店長を務める迫川尚子さんにインタビューした『味の形』は、なぜベルクの料理に自分が深い奥行きと感銘を受けるのか、回答を差し出された気持ちになった。味がかたちや色として認識できる共感覚を備えた人。そんな稀有な才覚が身体が悦ぶ味を創出していると知り、いっそう「ベルク」が好きになった。迫川さんが称賛するレストランも訪ねてみたい。なかでも青山骨董通りの「ロブリュー」はぜひ。

※この2冊は現在、会場では販売していません



先日、平日に休みを取り、都内に出かける私用があった。遅い昼食は、昼呑みも愉しみたくて当然のように「ベルク」でいただいた。毎日洗浄するサーバーで注ぐ、格別に旨い『エーデルピルス』と、ベーコンとレンズ豆をトッピングした『ベルクドック』をマスタードやケチャップなしで。たくさんの味が混在するインフォリッチなファストフード。いやはや、なんという幸せ。「ベルク」のない人生なんて僕には考えられない。感謝。

LEICA M-E , SUMMILUX50mm f1.4