鵠沼海岸の小さな映画館「シネコヤ」で見逃していた映画『日日是好日』を観る。茶室に差す美しい光、樹木希林の演技が心に沁み入り、駅前の商店街を歩き、余韻に浸った。ビーチタウンの開放感あふれる通り。光と空気、並ぶ店の佇まいは10年ほど前、湘南をテーマに取材していたころと何も変わっていないように感じられ、心が休まる。ご飯をここで食べていこうと、たまたま看板が目に留まった「興楽園」で早めの夕食。町中華の気軽さがありながら、メニューはなかなかの本格派。中国大陸の食堂に入った心地で、地元の客に混じり、和やかな雰囲気ともども味わう。なんだか、ホッと安堵できる佳い街だなぁ。
LEICA M-E , SUMMILUX50mm ASPH. f1.4
