2019年3月14日木曜日

RED



わりと縁起をかつぐ自分は居間の書棚に厄を払うとされる赤い物を置いている。寝椅子に身を預けて、疲れた身体と心を鎮める最重要な場所。顔を横に向ければ、これらの強い色彩に元気をもらえる。日本とインドの郷土玩具に、先日、チベットの古い物が仲間入り。護符「ツァカリ」の経板。肌身離さず持ち歩く紙や布の御守の表紙板、いわばブックカバーなので、まわりに違和感なく調和した。物の背景も年代もわからないが、深淵な幾何学文様に猛烈に惹かれて、チベットのカム地方で発掘してきた喜八さんに譲ってもらった。直観で物を選ぶ大事を教えてくれる喜八さんのブログはめちゃくちゃおもしろい。美しい物を見出す旅の実践者は深い物事を的確に、やさしく綴っている。

LEICA M-E , MACRO ELMAR90mm f4