2019年4月18日木曜日

aging



使いこむほどに味わいが深まっていくスコットランド「グレンロイヤル 」の革製品に魅せられ、愛用している。日々の使用で付いた無数の傷、カードや硬貨のアタリは他人眼には美しいとは思えないかもしれないが、その武骨な佇まいが僕は愛おしくてたまらない。



ブライドルレザーの良さを活かしながら、品位あるデザインで別注をかけるBRITISH MADEスタッフが私物のエイジングを報告するブログも好感が持てる。そんな会社だから、当然のようにリペアに応じてくれる。先日は5年ほど使った財布の糸が数カ所ほつれたので、GINZA SIX内のショップに持ちこんだ。



さらに豊かな表情になった財布。右は3年前に買ったキーホルダー。もともとはいちばん上の写真にあるように明るいブルーだった。染料の特性か、このターコイズカラーはグレンロイヤル製品のなかではエイジングが難しい。あまり使わないで放置しておくと、日焼けしたように褪せてしまう。その癖を知っていたから意識して毎日触れていたら深いブルーに育った。スタッフにも褒められ、ちょっと鼻高々になった。



触れる部分は色濃くなり、側面は華やかな青が残るのがターコイズカラーの美点。



紙幣を少しだけ携行するときは、右のマチのない財布を選ぶ。とてもスリムだからヒップポケットにも心地よく収まる。これも気に入っているんですよ、と取り出してスタッフに称賛の言葉を投げたら、最近、仕様が改良されたという。



マチを広くしてジッパーがYKK製に変更されたという。なるほど良くなりましたね、と答えつつ、本音ではマチがミニマルでスイスriri社のジッパーを使っていた旧タイプを手に入れておいてよかったと安堵した。

LEICA M-E , MACRO ELMAR90mm
SIGMA DP3 MERRILL75mm