鎌倉、佐助の「もやい工藝」で蓋甕を入手したあとクロスカブを駆り、裏道づたいに向かったのは浄明寺の「sawvih」(そうび)。週末に仕込む味噌のために無農薬玄米の糀(こうじ)を買う。迎えてくれたのは店主の寺坂寛志さん。
カフェや味噌作りのワークショップで使う空間に通していただいた。
叩きの土間と木枠の特注引き戸。光とゆらぐ影が美しい。
味噌は1月~2月の寒い時期に仕込むのが理想と一般にいわれているけれど、寺坂さんは通年作れると提唱していて、暖かくなれば、そのぶん発酵が速く進むという。その力強い言葉に大きな勇気をもらう。こういうひとことが僕には何よりたいせつなのだ。
葉音に耳を澄まし、繊細な光を観ながら、身体に優しいスイーツを味わうこともできる。また近々に再訪しよう。長く深いおつきあいになりそうだ。
LEICA M-E , SUMMILUX50mm ASPH. f1.4