2019年4月24日水曜日

WAKASA



鎌倉佐助の谷戸へ箸を買いに行く。一週間前とは湿度がまるで違う。汗ばみつつ道端のツツジを眺める。



新緑とシダが茂る短いトンネルをくぐれば「もやい工藝」。このアプローチで毎度、胸が高まっていく。



求めたのは、若狭塗の乾漆箸。家では朱色の大人用を使っている。今回は子どもや手の小さな女性に適した小さなサイズを買い足す。こんなに素朴で美しいのに税込324円。なんという良心価格だろう。



小さな方も自分で使う。先日、買い替えたミニマルな輪っぱと一緒に携行するには、このコンパクトさが便利なのだ。はじめは慣れずに手さばきに戸惑ったが、食べ終わるころには新たな感覚に馴染んでいた。順応性に長けた日本人に生まれてよかった。

LEICA M-E , MACRO ELMAR90mm