2019年5月14日火曜日

LABO



山に暮らす古物商 大久保さんの倉庫で大量の化学実験用硝子製品を目の当たりにして、アノニマス(匿名)デザインの素っ気なさ、無意識の美に魅せられ、リサーチを進めた。結果、日本橋室町の理化学器材メーカーが出店するショップ「リカシツ」が深川平野にあると知り、興奮。あいにく連休に営業した代休で実店舗はお休み中。通販サイトから探していた3,000mL三角フラスコにジャストフィットする圧縮コルク栓や、さすがの大久保さんもストックしていなかった硝子製の撹拌棒などを買い求めた。



時計皿という製品はコーヒーをドリップするMUJIのビーカーに蓋として活用。なんという静かな佇まいなのだと、うっとり。そういえば、ケメックスを発明したドイツ出身の北米人Peter Schlumbohm博士も化学者だったし、機能優先で無駄を削ぎ落としたものには共通の美が宿るのだろう。リサーチの過程で、ケメックスのウォーターケトルが北米で復刻されていることが判明。大久保さんがコーヒーを煎れるときに使うオリジナルはとんでもない値に高騰しているが、復刻品は1万円前後。正規の取り寄せは難しそうだが、裏口は開いていそうだ。うーむ、また欲しいものに出合い、困った(笑)。

LEICA M-E , MACRO ELMAR90mm f4