2019年5月2日木曜日

nanrii_shop



毎週末、そばをジョギングしているのに、久留和海岸の波打ち際まで降りていくのは10年ぶりだろうか。



大型連休の快晴日だというのに相変わらず、のどかな雰囲気が保たれている。個人的には世界中で三本指に入る心安らぐビーチ。



ここで海の仲間、地域の人と交流を深め、シーカヤックやビーチコーミングの本を制作した。撮影した小屋など当時の佇まいが残っている。



目指したのは、このビーチで週末のみオープンする「ナンリーショップ」。



エアストリームを活用した空間はいちばん眺めのよい位置に据えられている。このミニマルな小宇宙で、この場所で暮らせたら、と白昼夢を観る。



店主は旧知の人だった。かつて葉山一色にあった、ハワイみたいな光が差し、穏やかな時間が流れる店で働いていた方。その店があるから近くに暮らしたいと願う、たいせつな存在だった。店名の由来になったスタイリッシュな女性も北海道から間もなく戻って来て、ここで一緒に働くのだという。そんな嬉しい話しをのんびりと聴きながら深くなごむ。



僕が久留和海岸の虜になる最大の要因になった、地域の優しいおじさんが獲ってきたサザエを販売。海藻が激減した葉山沿岸とは比べようのない豊かな海。



長井の一ツ谷さんが持ってきてくれるという無農薬野菜。この日の訪問は春キャベツの購入が目的だった。



週末ごとに作り足しているザワークラウト。一ツ谷さんの野菜は姿が凛として美しく、作業が楽しい。作り手の心がかたちに表れているのだろう。これからは日曜日のたびにナンリーショップに寄ってキャベツを買っていくことにしよう。

SIGMA DP3 MERRILL 75mm