2019年9月29日日曜日

bay side



ドクターイエローを観に、JR東海大井車両基地へ向かう競馬場通りを歩いていたとき、京浜運河沿いに広い緑地が眼に入り、吸いこまれるように寄り道することにしました。



ここ大井ふ頭緑地公園はお台場方面に向かう首都高湾岸線の脇。物流のトラックがすぐそばを高速で駆け抜けていく場所。そんな殺風景に濃密な緑が同居しているのが、東京湾岸の特徴です。



まるで砂漠地帯のオアシス。喧騒と静寂。




そんな神秘的な異界にまぎれこむと、いったい今、どこに居るのだろうと不思議なトリップ感を味わえます。



無人かと思ったら、池を覗く女性が現れ、ギョッとします。何がいるんだろう。



あっ、アメリカザリガニがいっぱい。子どもの頃、何も無かった現在の江東区青海や有明あたりの埋め立て地にザリガニを釣りに出かけていた記憶がフラッシュバック。僕のなかでは東京湾岸を象徴する生きものです。



さらに奥に進むと散歩中の男性に遭遇。こうした湾岸の異界には生き霊がさまよっていることもあり、近ごろは姿を知覚できるようになりました。引きこまれる気配を感じ、現実世界に戻ります。

LUMIX GF1 , LEICA MACRO ELMAR90mm
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