2019年10月18日金曜日

bancha



8年前、京都・寺町通の「一保堂茶舗本店」を取材したとき、広報担当者が売場には出していない地元の人ご用達のお茶があると教えてくれた。それは『いり番茶』。観光客にとってはひそやかな存在に心ときめいた。



枯れ葉みたいな形状とスモーキィな独特の香り。極めて個性が強いが、好きになるとクセになる味わいだという。タンニン、カフェインは少なめ。京都の人は毎日、一日中がぶがぶ呑むから、たっぷりの茶葉を安価に分けてくれる。風雅ではない、武骨な茶。それが自分にぴったりだと思った。安価だから日常使いにも無理がない。



8年後の先日、東京駅そばの仲通りにある「東京丸の内店」も扱いがあるか訪ねると、店頭で150gの袋入りが税込486円で販売されていた。さらに尋ねると、400gの大袋入りも仕舞ってあった。こちらは税込972円。なんてリーズナブルなのだろうと感動し、購入。大袋を表に出していないのは、この茶葉の特性があるから。それについては後日、改めて。これから日々、仕事中にがぶがぶ呑んで、頭の冴えを引き出してもらおう、なんてね。

iPhone11 Pro
SIGMA DP3 MERRILL 75mm / f2.8
LEICA M-E , SUMMILUX50mm ASPH. / f1.4