2019年10月17日木曜日

zine



三浦市の古道具店「讃々舎」を営む高梨武晃さんは眼が澄んでいるが、文章もピュアで巧みだ。心に響くものを書ける。才能に加えて、物事を深く、じっくり、とことん考え抜いて言葉に紡いでいるということなのだろう。その努力には粘り強い根気も要る。



好きな物について著した自作ZINEを見せてもらった。手づくりのそれは文章はもちろん、自然体の写真、レイアウト、明朝書体、100均ショップで入手したという紙の雰囲気が佳い。ささっと、お金をかけずに自作できてしまうことに驚き、センスを感じた。



感心しつつ、中綴じ用ホチキスを借りて、コピー用紙に刷ったZINE『チベットの工藝2』を綴じさせてもらった。文章は武晃さんと同じく、文才豊かな喜八さんによるもの。旅する骨董商にはどうしてクレバーな人が多いのだろう。

LEICA M-E , SUMMILUX50mm ASPH. / f1.4