2019年12月8日日曜日

c7h8n4o2



毎週「渋谷スクランブルスクエア」に通い、そろそろ館内の配置や動線が把握できてきたので、女性客で賑わう1階の「東急フードショーエッジ」の深掘りモードに移行。このデリとスイーツに特化したフロアで買うべきもの見出したいと願った。頼りになるのはチョコレートくんの情報である。彼が真っ先に注目したのが「c7h8n4o2(チョコガカリ)」という店だった。



クラウドファンディングで出店の資金を集めたストーリーにも惹かれるうえ、チョコレートくんが買い求めたチョコレートが気になって入手した。美味しいチョコを知り尽くす彼が選んだのには何か理由があるはずと推測したから。果たして、そのチョコはポルトガルのブランド「ショコタリアエクアドル」のチョコバーだった。お気に入りのポートワインのガナッシュが完売だったので初めて買ったという『マンゴーガナッシュ』。



外はチョコタブレットなのに中はガナッシュ。マンゴーの甘酸っぱいガナッシュがたっぷり隠れている。そのおいしさに感じ入りつつ、このブランドが日本に直営店はなく、入手はヨーロッパ以外では困難だと知った。東京に数多く支店を出す有名ブランドではなく、そんな知られざる逸品を扱うことに、世界中のチョコを選び集める女性の想いを感じる。個人の情念が出店というかたちで結実。そこにぼくは胸が熱くなる。ヨーロッパでは9ユーロ(1,000円強)で販売される、このチョコバー。プラス500円の勉強代は決して高くない。近々に取材を申し込もう。

SIGMA DP3 MERRILL