2019年12月5日木曜日

embroidery




11月1日にグランドオープンした「渋谷スクランブルスクエア」。内覧会を取材した際、個人的にいちばん惹かれたのは、「中川政七商店渋谷店(11階)の刺繍サービス(有料)。渋谷店限定の秋田犬などの刺繍のほか、表参道店など他店でも応対している麻生地のハンカチ『motta』へのイニシャル刺繍がとても魅力的に思えた。



店内に据えられるミシン機。これで刺繍をおこなう。納期は基本的に1週間だが、専門スタッフが常駐して、買ったその場で刺繍してくれたら、購買欲をより刺激するだろう。



イニシャルは一文字の、このタイプが気に入っている。マンハッタンのティファニーが受けつけているシルバーカトラリーへのイニシャル刻印の場合、ミドルネームがある北米人は「J.F.K」といった具合に3文字をお願いするらしい。日本人のオーダーは「Y.K」など苗字と名前の2文字がふつうだと思うけれど、2文字はデザイン的な納まりが悪く、洒落ていないとブルックリン在住のスタイリスト上野朝子さんが以前、言っていた。



で、ぼくは苗字の頭1文字を入れてもらう。方眼のピンクと明るい緑色の組み合わせが佳い感じ。スタッフによれば、白地の面積が多い方がいっそうイニシャルが映えるとか。さて『motta』は、グリッド文様を主軸に、多様な色の濃淡と線幅があり、売場でそのバリエーションを眼にすると、どれにするか迷いに迷ってしまうのが悩ましいところ。事前にホームページでベストな好みを見極めておいて、強いハートで売場に向かうことをおすすめします(笑)。どれもこれも欲しくなるから、ぼくは繰り返し足を運んでいる。

続く

SIGMA DP3 MERRILL 75mm / f2.8