2020年1月24日金曜日

ARTIZON



絵画について門外漢な自分だが、セザンヌの筆づかいと色合いに強く惹かれる。作品全体を俯瞰できる画集を尊敬する出口雄大画伯に教えてもらった際、「セザンヌは実物を観ないとわからない画家の最右翼」と助言された。それでお勧めの鑑賞場所として挙げてもらったひとつの旧ブリヂストン美術館、「アーティゾン美術館」がオープンしたので足を運ぶ。予約制でほとんどの収蔵作品が撮影可能。キャンヴァスに眼が触れんばかりに、セザンヌの絵をじっくり凝視できた。



絵の具を厚く塗り重ね、多様で複雑な色を創出している。筆さばきが眼に浮かぶよう。なるほど、このディテールは実物でないと感得できないと助言の意味を理解した。



展示会場のサンデッキ。隣のビルが解体されていることもあり、豊かな陽光が差しこむ。強化ガラスとスティール部材のフォルムが劇的な影を産み、心奪われた。

SIGMA DP3 MERRILL 75mm / f2.8