2020年2月13日木曜日

KURUWA



世界じゅうの楽園ビーチで個人的に最も心休まるのが横須賀市久留和(くるわ)海岸。25年前、このビーチ脇の漁港で週末だけ漁師をする関沢さんの穏和さに魅せられ、週末のたびに東京佃島から通い、周辺海域で友人たちとシーカヤッキングを愉しんでいた。



富と美意識を備えたセレブリティの別宅?がビーチ際に並ぶ。



夢のようなのどかさは普遍。俗世の雑事が霧散していく。



90年代初頭にシーカヤッキングマガジンを制作したときの拠点がこのビーチ。当時、撮影に利用した漁師小屋も残っている。憧れの潮風エイジング小屋。



ビーチ近くにエアストリームが鎮座している。関沢さんの息子さんで、サーフボード・シェイパーのヒデさんが友人から預かり、ショップに活用。平日はサーフショップ「Bajari Surf Shop」、日曜は地域の食材を主に扱う「ナンリ―ショップ」。火曜日には旧知のヒロセさんが自ら焙煎した豆をドリップする「moyai coffee」が出現(不定休あり)。



ヒロセさんと近況報告をしあいながら深煎りコーヒーを味わう。午後、つくろうと考えていた沖縄のドーナッツ「サータアンダギー」がテーブルに置かれていて、偶然に驚く。



外で「Bajari Surf Shop」店長のハラダさんが炭を熾し、小豆島から届いたという干物を焙りだした。ハラダさんも以前は築地で働いていた方。みんな関沢さんの引力に惹かれて久留和海岸に暮らしを移している。佳い顔をしているなぁ。



なんと焙った干物を食べさせてくれた。なんだろう、このピースフルな感じ。



前日に焙煎したという豆を買って帰る。煎れたら、湯を落としたところからプクーッと膨らんだ。そのきめ細やかな良い泡の中心に湯を落としていく。焙煎したてだと、こうまでドリップの景色が変わるのかと感銘を受ける。ヒロセさんの言う通り、カカオ成分の高いチョコレートとの相性がパーフェクト。おいしかったー! 本業のかたわら、好きなコーヒー道を絶えず歩み続ける姿勢、立ち位置をリスペクト。

LEICA M-E , SUMMILUX50mm ASPH. / f1.4