横須賀市内のガス臭騒動と活断層の関連が気になって早朝仕事後、自然・人文博物館へ。入場無料。有料駐車場が隣接の文化会館にある。自転車、バイクの駐輪は無料。
断層の位置と地元の地質を再確認。我が家は安定した場所に立っていて安堵。写真右は『ブラタモリ』葉山編に登場したハンマー。タモリが森戸海岸で砂岩を削るのに使用した。
美しい石の展示コーナーではスペイン産の黄鉄鉱の造形に心眼を奪われた。自然の神秘。いつか身近に置いて眺めたいと相場価格を調べる。
知識を得た後は地層の実際を観ようとクロスカブに跨り三浦半島西岸、相模湾東岸の天神島臨海自然教育園に移動。フリーランス時代は何度も取材で訪れたビーチ。10年ぶりに来たけれど、何も変わっていない。友人で尊敬するビーチコーマーの馬場正さんがすでにここの管理業務からリタイアされて会えないことを除いて。北入口の竜舌蘭群にまず魅せられる。いつか庭に植えたいトロピカルプランツ。
打ち上げ物を活用。ユーモアのセンスは馬場さんから引き継がれている模様。
友人の会社「ミウラ折り」が制作した園内ガイド。パッと広げ、畳める。その動作を繰り返しても折り目が破れにくい特殊な折りかた。その技術は人工衛星の太陽電池パネルを伸展する仕組みなどに応用され、NASAも注目。高い制作コストを知っている自分としては100円の税込価格はとても安いと驚いてしまう。
貝殻や海藻など自然に還るものはそのままに、分解しない人工的なゴミだけを毎日地道に、丹念に拾い集めビーチを美しく保っている。何百年前の自然環境が残る奇跡の空間。その保全手法は馬場さんが道を築いた。砂の上に立つたびに、遠い昔の地球の姿を目の当たりにしている神秘的な気分になり、感動で涙腺が緩む。
地層が剥き出しになった岩場。断層、火山灰の塊、砂鉄を含む岩、途方もない時間経過で水の流れが岩に刻んだ紋様も観察できる。
ここはハマユウ自生の北限地。その実はぷかぷかと海水に浮かび、南方から海流に運ばれて流れ着いたビーチが生育に適していると芽吹き、根を下ろす。そんなしたたかに種の拡張を図り、成し遂げたタフな植物がここには多々茂っている。
潮風に晒され、波が寄せ、極度に乾燥するという過酷な環境をあえて選択し、たくましく生き抜く海岸植物の姿に勇気をたくさんもらう。
天神島周辺は明らかに陽の強さが違う。晴れた平日に過ごしていると、日常の雑多をすべて忘れられる気がする。そのまま非日常に溺れて呆けてしまうような危険な地域。
SIGMA DP3 MERRILL 75mm / f2.8