2021年2月13日土曜日

端境期



冬野菜の収穫がひと段落し、夏野菜の準備に移行中のSHO FARMへ。有機肥料を寝かして発酵させた土をふるいにかけ、苗を植えるためのお手伝いをする。




本作りに携わってきたぼくの半生も区切りを迎え、今は新たな道へ進もうとしている時期。暗中模索の気持ちの先に光が見えてきた気がして、畑まわりの春景色が輝いて見える。新緑、河津桜、菜の花の色彩に心和む。



端境期からか、農園主の翔さんの表情もいつもに増して穏やかに思えた。



愛豚の一休も平穏な心を感知しているのだろう。安らぐ様子がたまらなく愛らしい。



道端で飼いヤギと眼が合う。ハイテクの研究施設群のそばに里山の風景が残る。長沢という地域の懐の深さを改めて感じる。



農園の直売所にはイソヒヨドリが住み着くようになった。人への警戒心は薄く、容易に近づける。先週視界に入ってきたときは自身にとって幸運の予兆である「蒼き鳥」の飛来かと喜んだが、頻繁に現れるから早合点かもしれない(笑)。



賄い料理はスタッフのコウキ君が担ってくれた。



ふだん凝った料理はあまりしないというが、彩りを考えた野菜の選択に生来のセンスを感じる。彼の父は横須賀ドブ板で三浦野菜のベジタブル料理店「ワンドロップカフェ」を営んでいる。



一年寝かせた自家製味噌を合えた野菜スープ。




コウキ君が東京湾で釣り上げた特大真鯛を薪窯で炊いた鯛飯。なんて贅沢な賄い。彼のもてなしの気持ちが伝わってきてジーンと感動。ありがとうございました!

LUMIX GF1, MACRO ELMAR 90mm / f4