2021年2月19日金曜日

カプリ妄想



引き続き、早朝バイトから戻ってからは仮設机にかじりついて中学数学に頭悩ます日々。難解な問いに煮詰まると、隣のロッキングチェアでユラユラと波間を漂うように揺られながら、ゴージャスすぎるヴァカンス・トラベル雑誌『HOLIDAY』をめくって非日常の世界へと逃避行(笑)。



つい先日に存在を知り、試しに入手したのは2020年の春夏号。南イタリア屈指の超高級別荘地にして有名な観光スポット、カプリ島を特集したもの。ずしりと重いボリュームと大きな判型。開いて写真と印刷のクオリティ、洗練のデザイン、上質な紙質に圧倒された。たぶんすべてフィルムで撮影。もの凄く制作費をかけて夢の世界観を表現している。






3年前の訪問時には島のごく一部しか観れなかったけれど、この雑誌では皇帝の別荘内部など観光客には踏み込めない領域にも焦点を美しく当てているから、ほんのひと休みのつもりが、つい没頭して読書。再訪は叶わないと思うが、妄想トリップに存分と耽ることができ、心はイタリアへ。




雑誌を買う機会はほぼなくなったが、フィルム写真を無性に撮りたくなるほど感化され、魅せられた『HOLIDAY』は定期購読をパリの編集部に申し込もうかな。

LEICA M-E, SUMMILUX 50mm