2021年3月8日月曜日

10年ぶりのLAMA Coffee



茅ヶ崎駅北口近くのsashikiで新調した『ハットSS541』を早速被って桜道を浜竹方面へ散歩。道端には長く商いが続いていそうな食の店が散見でき、佳い店が地元住民に愛され、支持される茅ヶ崎特有の風土、豊かな暮らしを想像した。



2008年にギャラリー&カフェとしてオープンした兵金山デパートメントのLAMA Coffeeも然り。店主のヨシ君こと岡崎さんの創りあげた空間は穏やかで懐かしく、どこかアジアの遠い国に迷いこんだような雰囲気を保ち、深き憩いと湘南のアーティストに表現の場を提供している。



10数年ぶりの岡崎さんとの再会。飄々と揺るぎない世界観を持つキャラは普遍。容姿もまるで変わっていないから彼と店内だけ時が止まり、時空を遡って相対しているように思えた。しかし10数年前の彼が抱いていた赤ちゃんが今は中学生になったと聞き、逆に未来へと瞬間移動したかのような不思議な気分になる。互いの近況や焙煎するコーヒー豆のことなどたくさんの言葉を交わす。



入口手前は評判のデリ。奥が彼の立つカフェコーナー。焙煎室も備え、2階はギャラリー。



中煎りと深煎りのブレンド2種。それぞれ税込550円と600円。とても香り高く、豆の特徴が沁み入ってくる。じつに美味しく、ほの暗い空間の静けさも相まって深く心鎮まる。古い窓硝子から差しこむ光もテーブルを柔和に照らし、その景色がまた心地よい。茅ヶ崎の天才大工インチャリさんが手がけたインテリアを久しぶりに眺め、茅ヶ崎に通っていた当時の生活や夢中を想う。



席のまわりでは作家の作品を展示販売。藤沢在住の貝殻細工作家、花田かおさんの『貝がらこけし』が可愛い。貝殻細工はさまざまにあれど、ユニークなセンス。とくにコーヒー豆を被り、コーヒーカップを持つバージョンのセンスが佳いなぁ。再訪時に買い求めたい。

LEICA M-E,SUMMILUX 50mm+CARL ZEISSS SOFTAR2