自身でも日常的に感じていることなのですが、葉山にあふれる光は、どうして心地いいのか、以前、この町に暮らすアーティストに尋ねたことがあります。しばらく考えたすえに、小高い山の存在についてその人は言及。海に面し、背後に山が迫る地理。その風土からくる繊細な光の陰影が心を鎮めるのではないか。そう聞いて、なるほどと膝を叩きました。
眩い南西からの陽光をやわらげる山や庭の木々が生活空間にやさしい光をもたらします。秋から透明度を増していく光。温かで、きれいな光。その光が趣きある家屋に影を映す情景は清く美しい。葉山で暮らす悦びがこみあげてきます。
SIGMA DP3MERRILL