自分の食欲が深く深く満たされるカルボナーラを時々、食べたくなります。とびきり濃厚で、パルミジャーノチーズもたっぷりと。上質なパンチェッタもまぶす。そんなスペシャルな自分仕様のものは自分でつくるのが一番。食材は当然のように、近所のイタリア食料品店「タントテンポ」で調達。2人分をと告げ、いつものように店主、斉藤さんから適量を用意してもらいます。ものぐさな客に応じて、パンチェッタも薄くスライスしてくれるし、パルミジャーノも塊だけでなく、粉末状にしたものも売っているのが便利。
カルボナーラのレシピはさまざま。斉藤さんはローマ風に生クリームを用いず、牛乳を煮詰めるそう。ぼくは生クリームと卵でチーズを溶きました。適当にささっとつくり、安価なワインとともに。好きな民藝の器に盛って、三谷龍二さんのパスタフォークでいただきます。予想以上にこってり。どんな有名リストランテでも口にできないであろう格別なおいしさに自己満足。官能的な味に酔いしれました。
LEICA M-E , SUMMILUX50MMASPH.