暖かな陽射しに恵まれた正月明けの連休。どこにも遠出せず、近所でくつろぎます。3日連続、昼前には海辺から山へ。いつものコースをゆっくり走ります。家から5km弱で深い山里へと分け入ることができる環境。眩いほどの陽光。豊かな緑。ほとんど歩行者ともすれ違うことのない田舎道。自分だけの世界にこもりたい自分には、このうえなく理想的なジョギングコース。
正月太りを解消すべく、大好物の和菓子もパス。傾斜度8%の急坂を黙々と上ります。
半島の南。陽が一日中当たる山の上。温帯域の植生がこぼれんばかりにあふれている。
坂の途中にある野菜売店。裏の畑で採れたものを並べる。簡素な小屋の佇まいがいい。
事業用地の桜。このままいけば、例年より早く咲きそう。建設のさいに伐られないといいな。
坂をほぼ上りきると風景はトロピカル度を増していく。
高いところから海を眺めて一息つく。あとは葉山の街へと下るだけ。惰性で足を運べるけれど、足が痛くなるのは、いつもこの下り坂。駆け下りたい気分を制してスローペースを意識。
短いトンネルをくぐると春の景色に。菜の花が咲き誇ります。
葉山牛、三留牧場のソテツ群。三留さんによれば、ソテツが食料として高く売れた時代があり、そのときに一帯ではこぞって植えたのだとか。その名残を道端で観られます。そういえば、牛舎脇を通過するときも、牛糞の匂いにすっかり嗅覚が慣れたのか、まったく気にならなくなったなぁ。
坂を下りきると、葛の壁が視界を占める。勢いある生命に人工物が覆われている。その迫力に圧倒されます。
ふだんは軽量なデジカメSIGMA DP3メリルをパタゴニアのバックパックに忍ばせて走るのだけど、この日は真鍮製のライカM-Eに広角レンズエルマリートを付けて携行。ずしりとくる重さ。手に持って走ること自体がトレーニングになりそう(笑)。それにしても油彩めいた濃厚なブルー。こってりした描写を液晶画面で視認するたびに、SIGMAとは異質の写真体験に新鮮味を覚えます。
LEICA ELMARIT28mm 4th GENERATION WB:DAYLIGHT