ぼくの身体の一部となったかのように、使い慣れた道具へと純化したライカM-E。重要なパーツであるストラップは自分でつくったベジタブルタンニン革のものをずっと使い続けてきました。すっかり身体に馴染んで味わいたっぷり。しかし、酷使のすえ、傷みがみられ、耐久機能に心もとなさを感じ始めていました。そこで道具との信頼関係を再構築すべくストラップを交換することに。
新たなストラップは強靭なクライミングロープを素材にしたYOSEMITE CAMERA STRAP。ライカのファン・サイトLEICA RUMORSでも注視されたMADE IN JAPAN(タンニン革の加工は北米ポートランドの職人が担当)の、武骨なたたずまいが魅力の製品。公式ON LINE SHOPでは品切れのカラーも多いですが(3月には再販予定だそうです)、ぼくが訪ねた銀座のライカ・プロフェッショナルストアや新宿MAP CAMERAでも店頭販売し、多様な在庫から選べました。
長さは126cm。真冬のかさばる服装でも、たすき掛けが可能です。ちなみに自身でハンドメイドしたストラップとほぼ同じ長さ。そのスペックが購入にいたる決定打となりました。
はじめは「ミリタリー」というカーキグリーン(いちばん上の写真のいちばん手前)にしようと決めていたのですが、これより太い10mm径の「マウンテンブルー」に決定。ライカ・プロフェッショナルストアのスタッフの助言に従ったのですが、カーキが挿し色となったこの色を選んだのは正解。上の西日を浴びる写真では明るい紫色に見えるかもしれませんが、光の状態では深みのあるブルーにも目に映る。若干青みを含むライカM-Eのグレーにさりげなく調和すると思います。
長さを調整するバックルなど余計なパーツが付いていないミニマルさもまたいい。調整はロープ部分を結ぶことで行います。シンプルな作業により、ネックストラップがリストストラップにも様変わり。買ったばかりでは、ごわごわとし硬めですが、使いこむうちに、しなやかになっていくと思います。身体に馴染む道具として育てられていく。そんな経年変化の味も楽しめる製品でしょう。
追記:鎌倉の友人M氏には、この製品をプロデュースした人たちが立ち上げたライカ・ファン・サイト「my life with LEICA」の存在を伝えたい。ふふふ。
LEICA M-E , SUMMILUX50mm ASPH.
SIGMA DP3 MERRILL