2016年3月10日木曜日

MIIRのグラウラー



最高品質のステンレス素材でつくられ、デザインも美しいシアトル、MiiR(ミール)社のボトルがずっと気になっていました。現在のところ、日本で入手するのは難しく、MiiRが投稿する雰囲気のよいインスタグラム写真を眺めては、欲しいなぁと溜息をつく日々でした。ところが先日、なにげなく仕事場近くの「SUNWEST」のFaceBookにMiiR製品がアウトレット価格で販売という知らせが。2つの在庫のうちひとつは売約済み。昼休みに慌てて残り1個を買いに行きました。SUNWESTはMiiRの輸入代理店で、今年中には店頭販売もする予定とのことですが、その時期を待ち遠しく思っていましたので、いちはやく手にできるこのチャンスを逃したくないとアセりました。その1個がまだアウトレットルームにあるのを見て、ホッと安堵すると同時に、巨大さに驚嘆。GROWLER(グラウラー)というタイプの製品で、クラフトビールを運搬、保存するのが主目的の容器。容量は2Lと日本でのデイリーユースには尻込みしちゃいそうなサイズです。そこで、この容器を日常的に活かせる場面があるのか、クラフトビールの量り売りをしている店や工場直売所をあたってみると、家の近所、葉山、逗子には無く、都内でも3軒しかありません。法律のややこしい縛りがあったり、いかに保冷可能な容器でも、ビールは樽から注いだ時点から「酸化」が始まり、味が損なわれていくことを容認できない醸造家の心情など、現状は気軽にビールを持ち帰れる状況ではありませんでした。




仕事場の築地からの帰路上で比較的楽に寄れる量り売りの店は一軒だけ。恵比寿駅近くの「NIGHT OWL」でした。早速、仕事を終えてから向かい、その日に用意された国内外のクラフトビールのなかからアップル風味のフルーティなビールを注いでもらいました。




買ったばかりの容器をていねいに洗ってくれる。店の方もビールのことだけでなく、話の引き出しが豊富で、今度はここでいろいろ試飲してみたいなと、初訪問でお気に入りの場所となりました。容器のグラウラーも店で扱われています。




なにしろ2Lありますから、妻と晩酌でたらふく呑んでも、まだまだボトル内に残っています。食事を終えたら、エジソンバルブ電球の低照度な灯りだけにして、土間空間でまったりと呑みつづけます。



MiiR製品を購入すると、代金の一部が発展途上国でクリーンな水を求める人たちの支援に充てられます。製品それぞれに付くシリアルナンバーをMiiRのHP上で登録すると、今回の購入がどこの支援で役立てられたか、半年~18ヵ月後にその場所のGPSトラッキングナンバー(緯度経度)と支援活動の写真がメールされてくるそうです。北米の新進企業がおこなう、こうした社会貢献の実行力に感心しながら、さらに心地よい酔いがまわり、月曜の夜が更けていくのでした。

LEICA M-E , SUMMILUX50mm ASPH.
SIGMA DP3 MERRILL